新型コロナワクチンの電子接種証明書を発給

(韓国)

ソウル発

2021年04月19日

韓国の疾病管理庁は4月14日、新型コロナウイルスワクチンの接種証明に関し、モバイルアプリ「COOV」を利用した電子証明書発行サービスを4月15日から開始すると発表した。政府はこれまでは、ワクチン接種者に対し、ホームページでプリントアウトする紙媒体の接種証明書を発給していたが(2021年3月2日記事参照)、電子証明書の発行により、証明書の変造・偽造を防止し、最小限の個人情報で接種の事実を証明し、紙媒体での証明書の短所を補完する。

電子接種証明書の発給には、ブロックチェーン技術と分散型ID(DID)技術を活用する。疾病管理庁は民間のベンチャー企業「ブロックチェーンラボ」との業務協定を4月14日に締結した。今回の協定でブロックチェーンラボは情報リポジトリの拡大を容易にするとともに、運営速度を向上させるため、独自開発したアルゴリズムなどの技術を適用する。DID技術に関しては、疾病管理庁が個人鍵(Private Key)で署名・暗号化した電子証明書を接種者に発行、公開鍵(Public Key)のみをブロックチェーン情報リポジトリに保管する。

ワクチンの電子接種証明書の発行と認証アプリは、Google PlayまたはApp Storeからダウンロードが可能。

(当間正明)

(韓国)

ビジネス短信 ec31e111e579412c