有力国有企業15社、2023年までに株式公開

(ウズベキスタン)

タシケント発

2021年04月21日

ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は4月13日、国有企業の株式公開などの内容を含む大統領令第6207号「資本市場のさらなる発展に関する方策について」に署名した。これには「2021年~2023年の資本市場開発プログラム」と、実施のための「ロードマップ」、今後2年間に株式売買の対象となる企業のリストが付属している。

大統領令では、国内の資本市場の活性化と競争力強化を図るため、a.2023年までに資本市場の規模を45兆スム(約4,500億円、1スム=約0.01円)まで拡大すること、b.全ての投資家の国内資本市場へのアクセスを確保するため国際金融市場への統合を推進すること、c.2023年末までに国・地方政府よる投資事業資金の5%を債券で調達することなどの目標を定めている。また、2023年までに15の有力国有企業(添付資料表参照)の株式を一定程度公開し、自由流通する株式の量を最低でもGDP比5%までに引き上げる。2023年1月1日からは外国株式市場でも株式の売買を可能とする。

目標を達成するため、政府は中央銀行や財務省などを中心に、「2021~2023年の資本市場発展プログラム」と「ロードマップ」の実施に取り組む。株式公開を予定している国有企業には、世界最大規模の金採掘企業であるナボイ冶金(やきん)コンビナート、石油や天然ガスの採掘を行うウズベクネフテガス、対外経済活動銀行(NBU)など、ウズベキスタンの大手銀行などが含まれている。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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