プーチン大統領、大統領選出に関する法改正案に署名

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2021年04月07日

ロシアのプーチン大統領は4月5日、大統領の選出に関する法律の改正案に署名し、同氏の大統領選挙への再立候補が可能となった。

本法案には、同一人物の大統領就任回数の上限を通算2回までとするものの、現職大統領や大統領経験者については、これまでの就任回数を考慮しない旨が盛り込まれている。プーチン大統領は2000年、2004年、2012年、2018年に計4回選出されているが、今回の改正により、2024年および2030年にも大統領選に立候補し、最長で2036年まで大統領に就任することが法的に可能になった。本法案は、2020年7月1日に行われた憲法の改正(2020年7月2日記事参照)に基づいて策定され、3月に上下両院で承認された(2021年4月5日付連邦法第89-FZ号)。

また、大統領候補者の新たな要件が規定され、a.35歳以上であること、b.ロシアに25年以上居住していること、c.外国籍を保有しておらず、過去にも保有したことなどがないこと、とされている。なお、cの要件については、ロシア憲法に基づいてロシアに加盟した国の籍をもち、当該国に居住していた国民には適用されない。

(宮下恵輔)

(ロシア)

ビジネス短信 bd9e3294195b235b