2019年度年次投資報告書で投資認可件数や新規・拡充の内訳が明らかに

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2021年04月12日

ミャンマー投資委員会(MIC)は投資法の規定に従い、2019年度(2019年10月~2020年9月)の年次投資報告書を閣議に報告(2020年12月24日)しているが、その概要の英語版をミャンマー投資企業管理局(DICA)のホームページでこのほど公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。今回の報告書概要で外資・内資それぞれの投資認可件数・金額や、新規・拡充の内訳が明らかになった。

2019年度の外国直接投資認可額は、DICAが2020年に公表した統計のとおり、前年度比32.9%増の55億2,600万ドルだった(2020年10月16日記事参照)。今回の年次報告書では、この投資額の内訳と実行額を発表している。これによると、新規案件数は前年度比13.7%減の245件で、金額は同53.2%増の約42億3,500万ドル(全体の76.6%)となった。追加投資は既存110案件(前年度比13.4%増)に対して行われ、金額は前年度比7.4%減の12億9,100万ドル。2019年度中の投資実行国数と金額は、3カ国減の25カ国、33.7%減の18億3,421万ドルだった。

MICは投資法に基づいてミャンマー企業による投資認可も行っている。2019年度のミャンマー企業による投資は、新規投資が前年度比23.1%減の130件で、認可額は同0.5%増の1兆5,350億7,500万チャット(約10億1,108万ドル、チャットの2019年期中平均対ドルレートを1ドル=約1,518.26チャットで換算)、追加投資件数は同20%増の30件、金額は同27.2%増の3,463億8,400万チャットで、合計額は同4.6%増の1兆8,814億5,900万チャットとなった。

2019年度の外資と内資の投資比率は約82対18となり、前年度の78対22から外資による投資比率が若干高まった。

(山岡寛和)

(ミャンマー)

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