バーなどへ最大50万香港ドルの一時金支給

(香港)

香港発

2021年04月30日

香港特別行政区政府(以下、香港政府)食物環境衛生署は4月27日、4月29日から営業再開を認めるバーなどに対し、最大50万香港ドル(約700万円、1香港ドル=約14円)の一時金を支給すると発表した。香港政府はこれまで、バーを含む飲食業界などに向けて、約128億香港ドルの財政支援をおこなってきたが、バーやパブなどは2020年11月26日以降、約5カ月間にわたり営業停止が続いたため、追加の支援策が必要と判断した。

一時金の内容など詳細は以下のとおり。

(1)支給対象

  • 営業ライセンスを取得しているバー/パブ、カラオケ店、ナイトクラブ、浴場

(2)支給額(営業ライセンス記載の面積に応じて支給)

  • 100平方メートル未満:10万香港ドル
  • 100平方メートル以上200平方メートル未満:20万香港ドル
  • 200平方メートル以上400平方メートル未満:30万香港ドル
  • 400平方メートル以上700平方メートル未満:40万香港ドル
  • 700平方メートル以上:50万香港ドル
  • 浴場に関しては、一律10万香港ドル

(3)申請期間

  • 2021年4月28日(水)午前9時から5月27日(木)午後5時まで

(4)その他

同署によると、今回の一時金総額は計2億5,000万香港ドルに及び、約1,100社に裨益(ひえき)するとしている。一方、香港バー・クラブ協会の銭雋永主席は、バーの営業再開後も売り上げは従来の1割程度で、半数の店が廃業を希望していると述べた(「香港経済日報」4月28日)。

写真 湾仔エリアのビアバー(ジェトロ撮影)

湾仔エリアのビアバー(ジェトロ撮影)

(渕田裕介)

(香港)

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