3月の自動車は生産、国内販売・輸出ともに2桁増に回復

(タイ)

バンコク発

2021年04月30日

タイ工業連盟(FTI)は4月27日、2021年3月の自動車生産台数が前年同月比10.7%増の16万2,515台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。全体の40.6%を占める国内販売向けが7.3%増の6万5,932台、59.4%を占める輸出向けが13.1%増の9万6,583台となった。部門別では、乗用車が3.2%増の5万7,365台、ピックアップトラックなどの商用車が15.3%増の10万5,150台だった。

2021年1~3月累計では、前年同期比2.7%増の46万5,833台となった。輸出向けが6.6%増の27万695台、国内販売向けが2.3%減の19万5,138台となった。部門別では、乗用車が2.4%減の16万9,688台、商用車が5.9%増の29万6,145台だった。

2021年3月の国内販売台数は前年同月比25.5%増の7万4,925台だった。3月下旬に行われたモーターショーで受注した自動車を、タイの旧正月である4月中旬のソンクラーン祭りで使用できるよう納入を早めたことが、国内販売増加の要因とみられる。1~3月累計では、前年同期比3.0%減の19万4,137台となった。

3月の輸出台数は、前年同月比16.4%増の10万4,506台となった。完成車の輸出額は19.2%増の586億バーツ(約1,992億円、1バーツ=約3.4円)だった。また、完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は16.8%増の820億バーツだった。

1~3月累計では、完成車の輸出台数は前年同期比3.1%増の25万8,108台で、輸出額は11.1%増の1,431億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は14.7%増の2,118億バーツだった。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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