日系自動車メーカー、中国の自動運転企業との提携強化

(中国、日本)

広州発

2021年04月26日

本田技研工業の中国法人・本田技研科技(中国)は4月16日、広東省深セン市に中国本社を構える自動運転開発スタートアップ企業のAutoXと提携し、自動運転テストを開始すると発表した。アコードとインスパイアをテスト用車種とし、AutoXの最新自動運転システムを搭載する。

AutoXは2020年12月、深セン市で初めて市民向けに自動運転RoboTaxiを用いて、レベル4(特定の条件下で車の運転を自動化)と、レベル5(完全な自動運転)の試験運用を始めた。同社は現在、深セン市や上海市、湖北省武漢市、広東省広州市などの大都市の自動運転免許証を獲得し、試験運用を展開している。

本田技研科技(中国)は、今回の自動運転テストを通じて中国の道路状況を深く理解し、より安全な自動運転技術を研究し、中国の交通状況に適した自動運転ソリューションを模索したいとしている。

また、トヨタ自動車も広東省広州市の自動運転スタートアップ企業のPony.ai(小馬智行)と自動運転技術の開発などで協業し、広州市南沙区で無人運転タクシーの試験運用を実施している。Pony.aiは共同開発あるいは特別価格での部品提供などの方式で、他の自動車部品メーカーとも協力しており、現在は、LiDAR(レーザー光を利用したセンサー)、車載モニター、ハイビジョンカメラなどの自動車部品メーカーとの協業も模索している。

(梁梓園)

(中国、日本)

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