5州・1連邦直轄地で条件付き移動制限令を延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年04月30日

イスマイル・サブリ防衛相は4月27日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、サラワク州、クアラルンプール市の4州・1連邦直轄地において、4月29日から5月17日まで条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)を延長することを発表した。加えて、サバ州が回復移動制限令(Recovery Movement Control Order:RMCO)からCMCOに変更となった。

また、東海岸のクランタン州は4月上旬から感染者数が急増しており、4月29日から最も厳しい措置である移動制限令(Movement Control Order:MCO)が発令される。その他の州については、5月17日までRMCOが延長となる。州をまたぐ移動については、引き続き全国規模で原則禁止となる。

制限内容に大きな変更なし

CMCOおよびRMCOの対象となる州と都市に変更はなく、制限内容も4月15~27日まで実施した内容が引き継がれる(2021年4月6日記事参照)。CMCO地域およびRMCO地域における制限内容にほぼ変更はなく、一部の禁止業種・活動を除いて実施できるほか、企業の操業についてもCMCOかRMCOかに関わらず100%出勤可能となっている。CMCO地域およびRMCO地域における全般的な制限内容は、国家安全保障委員会(NSC)がそれぞれ4月29日付で発表した「MCO地域の標準作業手順書(SOP)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」「CMCO地域のSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」「RMCO地域のSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(注)をそれぞれ参照のこと。

イスラム教の断食月が4月13日から始まっており、断食明けの食事を売る出店が多数出店しているほか、レストランで食事する機会も増えている。政府によると、SOPを順守している者がほとんどだが、一部違反者も目立っているといい、4月15日以降の1日当たりの感染者は2,000人を超え、4月28日には3,000人を突破した。

(注)マレー語のみ。サラワク州PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)サバ州PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に関しては、別途定めたSOPがある。

(田中麻理)

(マレーシア)

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