首都ボゴタ、新型コロナ感染の第3波発生で規制強化
(コロンビア)
ボゴタ発
2021年04月27日
コロンビアの首都ボゴタのクラウディア・ロペス市長は4月25日、市内全域を対象に4段階の警戒レベルのうち最も厳しい「赤色警報」を発令し、新型コロナウイルス感染対策に関連する新たな規制を発表した(条例157号)。国内では4月上旬以降、1日当たりの新規感染者数が1万人を超え始め、各地でICU(集中治療室)の占有率が急激に高まっている。25日には1日当たりの死者数が465人と過去最多を記録し、感染の第3波が発生している。ボゴタ市では4月10日以降、午後8時以降の夜間外出禁止や毎週末(金曜、土曜および日曜)の外出禁止などの措置をとってきたが、ICU占有率が90%を超えたことを受け、商業施設の営業を午後7時までとする、酒類販売を平日も禁止する、など新たな内容を盛り込む措置とした。条例で定められた主な規制は次のとおり。
- 4月26日~5月3日の間、午後8時~翌午前4時の夜間外出禁止
- 同期間中、必要不可欠なサービスを含む全ての商業施設は午後7時までに閉店
- 4月30日午前0時~5月3日午前4時の外出禁止(生活に必要不可欠な用事のための外出などは例外)
- 5月10日午前0時まで、全ての教育機関で対面授業の停止
- 5月9日午後11時59分まで、身分証番号末尾による商業施設への入店制限を継続
- 企業は、従業員の70%をリモートワークまたは在宅勤務とする
- 4月26日午前0時~5月9日午後11時59分の間、酒類の販売禁止(宅配による販売は認められる)
医療従事者や高齢者対象に、445万回分の接種完了
コロンビアの新型コロナワクチン接種は、2月17日にスタートし、4月25日までに計約445万回分の接種が完了している。うち、2回目の接種まで完了した人は約141万人だ。国内に到着しているワクチンは560万回分で、約8割は接種済みとなっている。現在はワクチン接種計画の第2段階で、60~79歳の高齢者を対象に接種を進めている。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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