政府、ロックダウン規制と国際線運航停止を4月28日まで延長
(バングラデシュ)
ダッカ発
2021年04月22日
バングラデシュ政府は4月20日、現在講じているロックダウンおよびそれに伴う規制(2020年4月15日記事参照)を28日の深夜まで延長すると発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。19日には、国際線および国内線の運航停止措置(2020年4月14日記事参照)についても、28日午後11時59分まで延長された。
さらに翌20日には、限られた数の国内線、またヘリコプターおよび定期航空路線を除く一般航空(ゼネラル・アビエーション)の所有者による運航に限っては、21日午前7時から28日午後11時59分までは運航が許可される旨の特別措置が発表された。同発表によれば、救急ヘリコプターや人道的な救援措置によるフライトは除き、その他全てのフライトは引き続き運航停止となる。
他方、出稼ぎ労働者を海外に派遣するため、4月18日にはサウジアラビア(リヤド、ダンマーム)、オマーン(マスカット)、アラブ首長国連邦(UAE、ドバイ)行きの特別便が運航され、4便合計で約1,000人の出稼ぎ労働者が渡航したと報じられている(「ザ・デイリースター」紙4月18日)。現地報道によると、その前日(17日)にはオマーン、サウジアラビア、シンガポール、UAE行きの特別機が予定されていたものの、渡航先国側の着陸許可や乗客不足により直前にキャンセルされ、ビーマンバングラデシュ航空やサウジアラビア航空のオフィス前で、運航を求める出稼ぎ労働者による抗議デモが発生していた。20日に発表された一部の国内線の運航再開は、今後、特別便を利用する国内各地の出稼ぎ労働者による、ダッカ空港までの移動への配慮が背景にあるとの見方もある。
また、銀行の営業は引き続き継続されるもようで、中央銀行は4月20日、市中銀行に対し28日までは午前10時から午後1時まで営業するよう要請した。支店については、日々必要な定例手続きを完結させるため、午後2時半まで営業可能とされている。
(山田和則)
(バングラデシュ)
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