条件付き移動制限令と回復移動制限令をさらに延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年04月19日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は4月12日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、クアラルンプール市の4州・1連邦直轄地で4月15日から4月28日まで、新型コロナウイルス対策の条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)を延長することを発表した。実施期間が異なるサラワク州でも4月26日までCMCOが続く。その他の州では、4月28日まで回復移動制限令(Recovery Movement Control Order:RMCO)が延長となる。州をまたぐ移動については、引き続き全国規模で原則禁止される。

制限内容に大きな変更なし

CMCOとRMCOの対象となる州と都市に変更はなく、制限内容も4月1日~14日まで実施した内容が引き継がれる(2021年4月6日記事参照)。CMCO地域とRMCO地域の制限内容は、3月18日から3月31日までの期間で発令していたものとほぼ変更はなく、一部の禁止業種・活動を除いて実施できるほか、企業の操業についてもCMCOかRMCOかにかかわらず100%出勤可能となっている。CMCO地域とRMCO地域の全般的な制限内容は、国家安全保障委員会(NSC)がそれぞれ4月15日付、4月14日付で発表した「CMCO地域の標準作業手順書(SOP)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」、「RMCO地域のSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(注)をそれぞれ参照。

イスラム教徒が多いマレーシアでは、4月13日から5月12日まで約1カ月の断食月に入っており、イスラム教徒は日の出から日没まで断食し、「ブカプアサ」と呼ばれる日没後に初めて取る食事を家族や親戚、友人と集まってするのが一般的な習慣となっている。そのため、断食月中の礼拝やブカプアサの店内飲食に関するSOPも、CMCO地域とRMCO地域ごとに別途発表されている。

(注)マレー語のみ。サラワク州PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)サバ州PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に関しては別途定めたSOPがある。

(田中麻理)

(マレーシア)

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