新型コロナ感染拡大を受け、地方総選挙などの選挙日程を繰り延べ

(チリ)

サンティアゴ発

2021年04月09日

チリ国内での新型コロナウイルス感染拡大(2021年3月29日記事参照)を受け、4月10、11日に予定されていた地方総選挙(知事、区長、市議、制憲委員)の日程を変更する法案が国会で可決され、セバスティアン・ピニェラ大統領は4月6日に同法を公布した。新たな地方総選挙の日程は5月15、16日の2日間となり、その後に行われる知事選決選投票は6月13日、7月4日予定の大統領と上下両院の予備選挙は7月18日に変更されることとなった。一方で、国政総選挙(大統領、上院、下院、州議会)と大統領選決選投票の日程は変更せず、それぞれ11月21日、12月19日のままとなっている。

今回の変更により、既に開始されていた選挙活動は官報公示から24時間後に中断され、新たな選挙活動期間は4月29日~5月13日が設定されている。ピニェラ大統領は、国会での迅速な法案可決や、候補者の理解に感謝の意を示し、パンデミックの最中に行われる選挙が安全に行われるよう、政府として全力で取り組むとコメントしている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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