2021年1~2月は輸出入とも前年同期比減

(アルジェリア)

パリ発

2021年04月14日

アルジェリア税関当局は、2021年1~2月の輸入額は56億5,000万ドルで前年同期比7.9%減と発表した〔国営アルジェリア通信(APS)4月5日〕。主要輸入元は1位が中国(輸入総額の18.3%)、2位フランス(9.7%)、3位ドイツ(6.9%)、4位イタリア(6.3%)、5位スペイン(5.7%)だった。

同国の輸入額は2014年以降、減少傾向にある(添付資料図参照)。アルジェリア政府が貿易赤字解消を目的に、この数年で導入した関税障壁や非関税障壁も、要因の1つとみられる。一部の輸入完成品に対して高関税率を適用する一時的追徴課税(DAPS)の導入(2018年以降)、医療機器や医薬品の完成品を輸入する際の代理店による製薬産業省への申請義務化〔輸入調整証明書(attestation de régulation)、2020年第4四半期以降〕、2021年財政法による輸入規制強化として全ての完成品輸入を対象とした新たな支払い条件(2021年1月6日記事参照)など、各種措置を導入していた。

一方、2021年1~2月の輸出額は43億2,000万ドルで前年同期比11.8%減だった。主要輸出先は1位がイタリア(輸出総額の17.5%)、2位フランス(15.5%)、3位トルコ(15.2%)、4位スペイン(8.6%)、5位オランダ(5.5%)。貿易赤字は前年同期比8.1%増の13億3,000万ドルだった。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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