グジャラート州、新型コロナ対策を厳格化

(インド)

アーメダバード発

2021年04月13日

インドのグジャラート州政府は4月6日夜、新型コロナウイルス感染拡大防止策の厳格化を発表(会見動画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、4月末までをめどに、7日から実施した。主な内容は、(1)夜間外出禁止令の厳格化(午後8時~翌日午前6時)、(2)夜間外出禁止令対象地域の拡大(4都市→20都市)、(3)あらゆる大規模集会の禁止、(4)結婚式の人数制限(200人→100人)、(5)州政府の土曜閉庁、などだ。

また、これに先駆け、州政府は3月27日、グジャラート州に入る旅行者全てにPCR検査陰性証明の携行を義務付けると発表〔(1)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)〕し、4月1日から施行している。これまで、州間の移動に関しては、隣接するマハーラーシュトラ州からの旅行者のみが規制対象とされていた。今後、州間の移動に関する規制が突然変更されることも予想され、引き続き注視が必要だ。

グジャラート州では1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者が急増、4月8日時点では過去最多の4,021人を記録し、アーメダバード市内でも951人となった。現在、新規感染者数は、アーメダバードを含む主要8都市で前週比20%増という以前より早いペースで拡大しており、州政府は警戒感を強めている。

今回の発表について、州高等裁判所は州政府に対して、週末を含む短期間のロックダウンの実施を提言していた。しかし、結果的に見送られたかたちとなり、アーメダバード郊外に位置するマンダル、サナンドなどの工業団地に進出する日系製造企業の操業への影響は回避された。

(古川毅彦)

(インド)

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