ジェトロ、浙江省杭州市でリアルの水産品商談会を開催

(中国、日本)

上海発

2021年04月02日

ジェトロは3月28日、中国の地方都市での日本産水産品の取り扱い拡大を目指し、浙江省・杭州市で水産品の商談会を開催した。

新型コロナウイルスによる渡航制限があるため、日本側の企業(6社)は現地に行かず、代わりに中国の代理店がレストラン関係者(29社65人)と商談した。バイヤーの多くは日本食レストランだったが、中華レストランも参加した。今回、こうした中華レストランからもサンプル発注があり、バイヤーの裾野が拡大しつつある。

中国の代理店からは、「日本のさまざまな地域から水産品を輸出したいという要望が寄せられるが、日本の輸出者側が輸送ルート持っているか、輸出に当たって必要となる書類の作成を滞りなく実施できるかなどの課題が存在する」といったコメントがあった。また「新型コロナウイルスの影響で、冷凍水産品の通関手続きにこれまでの1カ月程度から2カ月ほどかかるようになり、計画的な輸入に支障が出ている」など、現状について情報が得られた。

写真 バイヤーとの商談風景(ジェトロ撮影)

バイヤーとの商談風景(ジェトロ撮影)

近年、中国の地方都市でも日本食レストランが進出している。今後はそのような日本食レストランや、高級中華レストランといった新たなマーケットへ日本産水産品の拡大を進めていく必要がある。

(高島寛)

(中国、日本)

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