福島第一原発の処理水処分方法に深刻な憂慮表明、外交部が論評

(韓国、日本)

ソウル発

2021年04月14日

韓国外交部は4月12日、福島第一原発のALPS処理水の処分方法に関し、同部ウェブサイトで論評を掲載した。内容は下記のとおり。

1.4月13日に日本政府が福島原発汚染水(注)関連の関係省庁会議で汚染水の海洋放出の方針が決定されるとの情報に関し、韓国政府は当該決定が今後の韓国国民の安全と周辺環境に直接・間接的な影響を及ぼす可能性があるという点で深刻な憂慮を表明する。

2.韓国政府はこれまで日本側に対し、透明性のある情報公開と周辺国との協議を通じて決定されるべきと強調してきた。日本側が十分な協議なくして福島原発汚染水の海洋放出を決定するのであれば、これは受け入れ難い。

3.韓国政府は、韓国国民の健康と周辺環境の保護を最優先するとの原則に従い、放射線測定を大幅に拡充し、モニタリングを強化していく予定であり、日本側の放出決定と関連手続きの進行を継続的に注視し、国際原子力機関(IAEA)など国際社会と協力を強化していく予定だ。

(注)原文をそのまま引用。以下同じ。

(当間正明)

(韓国、日本)

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