インドからの渡航者、感染再拡大で水際対策を強化

(シンガポール)

シンガポール発

2021年04月22日

シンガポール政府の新型コロナウイルス・タスクフォースは4月20日、インドでの感染再拡大と変異株への懸念を受けて同月22日午後11時59分から、インドからの渡航者の入国後の隔離期間をそれまでの14日間から21日間に延長すると発表した。また、インドから入国する国民(永住権者を含む)以外の外国人の入国許可の人数を削減する。

発表によると、4月22日午後11時59分からインドからの渡航者について、入国後の指定宿泊施設での14日間の隔離後、さらに7日間の自宅での隔離が義務付けられる。ただし、自宅での追加隔離が認められるのは、国民(永住権者を含む)と就労パス保持者を含む長期ビザを保有する外国人で、自身または家族が居住する自宅、または適正なホテルなどの宿泊施設となる。

香港からの入国後の隔離期間、7日間に短縮

一方、タスクフォースは、香港からの渡航者について4月22日午後11時59分から、入国後の隔離期間をこれまでの14日間から7日間に短縮すると発表した。発表によると、香港での感染状況の改善を受けて、国民(永住権者を含む)と就労パス保持者を含む長期ビザを保有する外国人について、自身または家族が居住する自宅、または適正なホテルなどの宿泊施設での7日間の隔離が認められる。

さらに、タスクフォースは同22日午後11時59分から、英国と南アフリカ共和国からの、国民(永住権者を含む)以外の全ての長期ビザ保有者と短期滞在者の入国を許可すると発表した。ただ、入国後は永住権者を含む国民と同様に、14日間の指定宿泊施設での隔離後に、7日間の自宅での隔離が義務付けられる。タスクフォースは英国での新型コロナウイルスの変異株確認を受け2020年12月23日午後11時59分から、国民(永住権者を含む)を除く渡航者の入国を禁止。また、同様に、南アからの渡航者についても、2021年1月3日午後11時59分から入国を停止していた(2021年1月18日記事参照)。

なお、シンガポールへの入国者は国民を含め全て、入国時にPCR検査を受ける必要があるほか、隔離期間の最終日までに再検査を受ける必要がある。政府による各国・地域からの入国者のPCR検査と隔離の義務の最新状況については、移民管理局(ICA)のホームページPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を参照。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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