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2020年のロシア動画配信市場、ネットフリックスが急成長

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2021年03月12日

ロシアの動画配信市場が好調だ。ロシアの調査会社テレコムデイリーの発表(3月6日)によると、2020年のロシアの動画配信市場規模は前年比51.7%増の389億4,200万ルーブル(約545億円、1ルーブル=約1.4円)に達した(添付資料図参照)。「新型コロナ禍」での巣ごもり需要が、年間を通じた売り上げ増に寄与した(2020年9月7日記事参照)。市場での競争が激化する中、動画配信分野の世界大手ネットフリックスが急激にシェアを伸ばしている。

ビジネスモデル別にみると、定額制動画配信サービス(SVOD)(注1)の伸びが大きく、市場規模は前年比79.1%増の239億3,200万ルーブルに達した。また、都度課金型動画配信サービス(TVODおよびEST)(注2)は41.4%増の66億9,200万ルーブル、広告付き動画配信サービス(AVOD)(注3)は8%増の83億1,800万ルーブルとなった。

企業別の売上額シェアをみると、上位5社はivi(22.5%)、Okko(13.6%)、ユーチューブ(9.0%)、ネットフリックス(8.4%)、Wink(ロステレコム)(7.3%)だった(添付資料表参照)。

中でも、ネットフリックスの成長が著しい。同社のロシアでの売上額シェアは、2019年で4.1%(7位)、2020年上半期で3%(10位)にとどまっていた。しかし、2020年9月にロシアのメディア大手ナショナル・メディア・グループとの提携を発表。ロシア語コンテンツの拡充をはじめロシア市場に本腰を入れたことで、2020年下半期にシェアを大きく伸ばし、8.4%(4位)まで拡大した。世界的大手の猛攻を受け、ロシア地場各社も会員獲得手法の見直しやコンテンツ拡充を急ぐとみられ、競争が激化する可能性がある。

(注1)定額制動画配信サービス(SVOD):サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンドの略。一定額を支払えば、契約期間内は対象動画を無制限で視聴できるサービス。

(注2)都度課金型動画配信サービス(TVODおよびEST):いずれも、作品ごとに都度課金することで、動画が視聴できるサービス。TVODはトランザクショナル・ビデオ・オン・デマンドの略で、視聴可能期間が決まっているレンタル型。ESTはエレクトロニック・セル・スルーの略で、メディアファイルを購入する形式。

(注3)広告付き動画配信サービス(AVOD):アドバータイジング・ビデオ・オン・デマンドの略。広告を視聴することで、動画を無料で視聴できるサービス。配信事業者は広告収入で収益を得る。

(一瀬友太)

(ロシア)

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