2020年の新車販売台数は前年比19.3%減

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2021年03月04日

ミャンマー自動車協会(AAM)によると、2020年(1~12月)の新車販売台数は1万7,707台で前年比19.3%減となった。内訳をみると、乗用車は1万2,867台(28.9%減)に減少したが、商用車が4,840台(25.6%増)に増加した。

メーカー別販売台数は、乗用車は首位のスズキが6,864台(前年比37.2%減)、2位のトヨタが2,576台(22.2%減)となった。商用車ではスズキが2,172台(4.4%減)、2位の東風汽車(前年データなし)が1,094台、3位のトヨタが759台(25.2%増)で、トヨタは販売増となったものの、2020年1月にAAMに加入し、完成車の輸入販売を行う東風汽車(中国)が上回った。

2020年の国内生産台数は1万753台で前年比30.6%減となった。内訳をみると、乗用車が8,346台(33.9%減)、商用車は2,407台(16.4%減)だった。

メーカー別生産台数は、乗用車ではスズキが7,463台(前年比31.6%減)、2位の日産が677台(38.7%減)となり、商用車はスズキが2,113台(10.0%減)、2位のフォードが294台(44.5%減)と軒並み減少した。

車両を登録する道路運輸管理局(以下、RTAD)が、新型コロナウイルス感染対策のため2020年3月26日から5月10日まで閉鎖されたにもかかわらず、1~9月の新車販売台数は1万5,433台(前年同期比7.9%増)と堅調に推移していた。しかし、新型コロナウイルス第2波の影響により、RTADが9月14日から11月30日まで再度閉鎖された結果、年間販売台数は前年より減少した。

自動車ローン事業関係者によると、自動車ローン自体はこれまで同様の需要があり、工場の操業停止(2020年4月21日記事参照)やRTADの閉鎖がなければ、「新型コロナ禍」でも前年並みの販売台数は確保できたはずという。

なお、現地時間3月3日午後1時現在、公務員などによる職場ボイコット運動(CDM:Civil Disobedience Movement)の影響により、RTADは新車登録のみを行っており、運転免許更新や運転免許取得関連は受け付けていない。

(草苅貴)

(ミャンマー)

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