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2020年GDP成長率は過去最低のマイナス5.6%

(チェコ)

プラハ発

2021年03月08日

チェコ統計局の3月2日の発表によると、2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前期比0.6%で、プラスは維持したものの、第3四半期の7.1%からは大幅に鈍化した。また、2020年通年の実質GDP成長率はマイナス5.6%で、リーマン・ショック後の2009年のマイナス4.7%を下回り、過去最低を記録した。

2020年第4四半期のGDPを需要項目別にみると、最大のプラス要因となったのは輸出で、前期比6.6%増となり、特に化学薬品、電子・光学機器、電気機械・自動車などの輸出増に支えられ、堅調な伸びを示した。一方、最大のマイナス要因となったのは民間最終消費支出の4.2%減で、前期の5.8%増から大幅に後退した。特に耐久財・半耐久財とサービスに対する支出の減少が顕著だった(添付資料表1参照)。

産業部門別にみると、製造業が前期比2.3%増となり、第3四半期の18.0%増に続いてプラス成長を維持した。一方、商業・ホテル・レストラン・交通では、新型コロナウイルス感染状況の悪化により2020年10月14日から飲食店の営業が再び禁止されたことなどを受けて、前期の13.6%増から6.6%減へと、再びマイナスに転じた(添付資料表2参照)。

2020年通年のGDPを需要項目別にみると、最大の下落要因となったのは総資本形成の前年比12.6%減で、GDP成長率を3.1ポイント押し下げた。そのうち、総固定資産形成は、特に交通機関、機械設備への投資減少により8.5%減となった。また、民間最終消費支出(5.2%減)も寄与度がマイナス1.9ポイント、さらに外需低下による純輸出も寄与度がマイナス1.2ポイントで、GDP成長率を押し下げる要因となった。一方、政府最終消費支出は2.9%増(寄与度:0.6ポイント)だった。

産業部門別にみると、情報・通信(前年比1.6%増)と公的機関、教育、医療、社会福祉(0.9%増)など除いた部門がマイナス成長となった。特に、商業・ホテル・レストラン・交通が11.8%減と大幅に減少した。鉱工業も7.1%減となり、そのうち製造業が6.9%減だった。

チェコ国立銀行(中央銀行)は今後の経済見通しについて、2021年第2四半期から徐々に回復して、2021年のGDP成長率は約2%とプラスに転じ、2022年にはさらに成長が加速して、新型コロナウイルス感染拡大前のレベルに向けて上昇する、と予想している。

(中川圭子)

(チェコ)

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