2020年第4四半期のGDP成長率は前期比4.8%、2期連続のプラス

(ルーマニア)

ブカレスト発

2021年03月23日

ルーマニア国家統計局(INS)は3月9日、2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前期比4.8%と発表した(添付資料表参照)。需要項目別の成長率をみると、総固定資本形成が前期比マイナス2.9%となったものの、最終家計消費支出は2.0%、輸出は2.7%となった。

EU統計局(ユーロスタット)が同日に発表したEU27カ国の2020年第4四半期の実質GDP成長率(2021年3月16日記事参照)では、ルーマニアがEU加盟国の中で最大の伸び率を記録した。

同国のGDP成長率について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う2020年3月下旬のロックダウン(都市封鎖)以降、政府の積極的な経済対策が奏功し、前期比では第3四半期に続き、2期連続のプラス成長となった。しかし、前年同期比では第2四半期以降マイナス成長が続いており、コロナ前の水準にはまだ戻っていない。

他方、ルーマニアは欧州委員会から国家復興・回復メカニズムとして292億ユーロを調達しており、今後の経済成長に弾みを付けることが期待されている。

(ミンドル・ユニアナ)

(ルーマニア)

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