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北米での自動車生産が相次ぎ停止、半導体不足や寒波が影響

(米国、カナダ)

ニューヨーク発

2021年03月22日

世界的な半導体チップ不足と寒波の影響で、主要自動車メーカーが北米で生産を停止している。最近の報道から現状を紹介する。

日系メーカーでは、トヨタ自動車が3月17日、寒波の影響で石油関連製品の供給が滞ったことから、ケンタッキー州とウェストバージニア州、メキシコでの生産の一部、あるいは全部を数日間停止すると発表。ホンダは3月の第4週の1週間をめどに、オハイオ州イーストリバティー工場とメアリズビル工場に加え、インディアナ州とアラバマ州の工場、カナダのオンタリオ工場での生産を見合わせる(「ブルームバーグ」電子版3月16日)。日産は、テネシー州スマーナ工場でのスポーツ用多目的車(SUV)「ムラーノ」と、ミシシッピ州カントン工場での乗用車「アルティマ」の生産を3月22日まで停止し、第3週の週末に予定していた生産も一部中止した(オートモーティブニュース3月18日)。

米系メーカーでは、ゼネラルモーターズ(GM)が3月3日、当初3月末までとしていたカンザス州フェアファックス工場とカナダのオンタリオ工場の稼働停止期間を4月半ばまで延長すると発表した。フォードも既にケンタッキー州ルイビル工場などでの生産を一部停止している。

一方で、需要が見込まれる人気車種では、生産ラインの稼働を維持する動きも見られる。

GMは15日、半導体チップ不足を踏まえ、2021年モデルイヤーの終了時までの間、電子部品を搭載する燃料管理モジュールを組み込まずに、一部のピックアップトラックの生産を進めると発表した。同社広報担当のミッシェル・マルコ氏は「自動車業界が回復と強化を続ける中、この措置を講じることで、フルサイズのピックアップトラックに対する顧客とディーラーの強い需要に応じることができる」と述べている。なお、同社によると、対象となるモジュールを搭載しないことで、燃料効率は1ガロン当たり1マイル低下するとみられる(ロイター3月15日)。

フォードも、ピックアップトラック「F150」やSUV「エッジ」で、不足している電子モジュールを組み込まずに生産ラインを稼働させると発表した(オートモーティブニュース3月18日)。

なお、半導体チップ不足の影響を定期的に調査しているソフトウエア会社のオートフォーキャスト・ソリューションズによると、3月12日時点で半導体チップ不足により、自動車生産台数は全世界で93万3,000台、北米では33万4,000台の消失となった(オートモーティブニュース3月15日)。同社は、最終的には世界で176万台、北米で49万1,000台の消失になると予測しており、2月時点での予測値を大きく更新した(2021年2月9日記事参照)。

(大原典子)

(米国、カナダ)

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