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UAE、中国と協力して新型コロナワクチンの国内生産へ

(アラブ首長国連邦、中国)

ドバイ発

2021年03月30日

アラブ首長国連邦(UAE)は3月28日、中国と協力して新型コロナウイルスワクチンの国内生産を開始すると発表した。中国の王毅国務委員兼外相が中東各国を歴訪する中で、3月27~28日にUAEのアブダビを訪問しており、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と会談し、ワクチンを通じてのさらなる協力強化で合意。これを生産開始発表のモメンタムとした格好だ。

UAEでの国内生産を担うのは、アブダビのテック企業「グループ42(G42)」だ。中国医薬集団(シノファーム)が技術協力し、新たに合弁会社を設立、大量生産に踏み切る。ワクチンの製品名は「ハヤット・ヴァックス(Hayat-Vax)」(注)となる。G42と中国医薬集団は、2020年にシノファーム製ワクチンの開発段階でアブダビにおいて臨床実験を実施するなど、既に協力関係を築いていた(2020年7月22日記事参照)。UAEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務・国際協力相と王外相が、生産開始を発表するセレモニーに出席。王外相は「中国は、2国間でのワクチン生産への協力を惜しまない。これによって、ワクチンを全ての人に、かつ手頃な価格で届けることができる」と語った。

UAEでは、シノファーム製ワクチンの使用を2020年12月に承認し、「国家ワクチン接種キャンペーン」と銘打って全ての国民および成人居住者への接種をハイスピードで進めている。「Our World in Data」が発表している統計によると、人口100人当たりのワクチン接種数(3月27日時点)は、UAEは80.48回で、イスラエルに次いで世界2位(人口100万人以上)だ。国内生産が可能になれば、ワクチンをさらに廉価かつ広範囲に普及させることができ、接種が容易になり、コロナ禍を終息に近づけることができるとする。また、ワクチンが十分に行き渡っていない近隣国や、アフリカ各国に対してのワクチン外交も視野に入れているとみられる。

(注)Hayatはアラビア語で「生命」の意。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦、中国)

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