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カナダ農務・農産食品省、気候変動に対応する農業気候解決(ACS)プログラムを新設

(カナダ)

トロント発

2021年03月25日

カナダのマリークロード・ビボー農務・農産食品相は3月18日、気候変動に対応する農法開発を支援・推進するため、農業気候解決(ACS)プログラムを新設し、同プログラムに向こう10年間で1億8,500万カナダ・ドル(約161億円、Cドル、1Cドル=約87円)を投じると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ACSプログラムでは、農業者が主体となり、科学者や関係機関も参画して地域内の連携網を確立し、炭素貯留や気候変動緩和策に最適な農法の開発およびノウハウ共有を目指すとしている。生物多様性の保護や水質・土壌改善、農家の収益改善にも取り組む。本プログラムは、農務・農産食品省が進めてきた「リビング・ラボ」と呼ばれる地域主導の持続可能な農法開発の取り組みがモデルになっている。リビング・ラボは、2019年8月のプリンス・エドワード・アイランド州での立ち上げを皮切りに、マニトバ、オンタリオ、ケベックの各州で試験的に運用されてきた。

ACSプログラムの申請者は、州内で非営利農業団体や先住民の組織、環境団体などと、大規模な連携ネットワークを形成する必要がある。2021年4月1日に始まるプログラムの第1段階では、最大10万Cドルの助成金を提供し、申請団体による地域内ネットワーク(協業ハブ)形成と具体的なプロジェクトの策定を支援する。各州で少なくとも1つのハブの形成を目指す。第2段階は、早ければ2021年秋に開始され、申請団体はプロジェクトごとに最大1,000万Cドルの資金援助を申請できる。

ACSプログラムについて、カナダ農業連盟のメアリー・ロビンソン会長は「研究者、農業者、その他のグループが緊密に協力しながら、農場でアイデアを試してその有効性を検証し、有意義な結果を得ることが可能になる」と評価するコメントを発表している。

カナダ政府は、温室効果ガス排出量を2030年までに2005年水準より30%削減し、2050年までに排出量をネットゼロにするという目標を掲げている。ジャスティン・トルドー首相は2020年12月に、「健全な環境と健全な経済PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」と銘打った当初予算150億Cドルの気候対策計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしているが、ACSプログラムは同計画の一部として位置付けられており、農業分野における環境持続可能性と強靭(きょうじん)性促進のために実施される重要な取り組みの1つとなる。

(飯田洋子)

(カナダ)

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