サンパウロ市政府、新型コロナ感染抑制へ祝日前倒しで10連休を規定

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年03月23日

ブラジルのサンパウロ市政府は3月18日、2021年の市制祝日2日間と2022年の市制祝日3日間を前倒しすることを定めた市政令60,151号を公布した。政令は即日施行された。

具体的には、以下の祝日を前倒しし、3月26日(金)、29日(月)、30日(火)、31日(水)、4月1日(木)が祝日となる。4月2日(金)は全国的な祝日(キリストの受難日)のため、3日(土)、4日(日)を入れると合計10日間の連休となる。

  • 2021年6月3日(2021年度聖体際)
  • 2021年11月20日(2021年度黒人崇拝の日)
  • 2022年1月25日(2022年度サンパウロ市政記念日)
  • 2022年6月3日(2022年度聖体際)
  • 2022年11月20日(2022年度黒人崇拝の日)

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部の医療機関で医療崩壊が生じていることから、市民の活動を抑制するのが目的。サンパウロ州では、3月30日まで州全域の感染警戒レベルとして最も厳しい「緊急事態フェーズ」を敷いており、経済活動を制限しているが(2021年3月15日記事参照)、この度の措置により、必需産業に関与する従業員の外出抑制、公共交通機関の混雑緩和などを目指し、さらなる感染抑制に努める。

(松平史寿子)

(ブラジル)

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