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2020年のスイス国内宿泊客数、前年比40%減の記録的な落ち込み

(スイス)

ジュネーブ発

2021年03月01日

スイス連邦政府の2月19日付発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、スイス国内のホテル産業における2020年の延べ宿泊人数は、新型コロナウイルス感染症の影響により、前年比40.0%減で、1950年代以降最低となる約2,370万人泊となった。日本での2020年の宿泊施設(旅館・ホテル)の延べ宿泊人数3億618万人泊(対前年比49%減、うち、日本人2億8,810万人泊で40%減、外国人1,808万人泊で84%減)と比較すると、減少幅では踏みとどまっており、人口当たり宿泊数の2.7泊は日本(2.4泊)より約1割多かった。

2020年1月と2月のスイス国内の宿泊者数は好調で、前年同月比でそれぞれ7.1%、7.0%増加となっていた。しかし、3月から減少が始まり、4月には前年同月比で91.8%減となった。7~10月はその反動でスイス人の国内宿泊需要が空前のレベルで増加し、7月のスイス人の宿泊者数は前年同月比35.0%増の約260万人泊、8月と9月も200万人泊台を維持した。

2020年の延べ宿泊人数を出身地域別にみると、スイス人の宿泊は約1,639万人泊、外国人が約734万人泊となっており、国内旅行客が69%を占め、2018年に55%を外国人旅行客が占めていたころと比べると逆転した(2019年3月11日記事参照)。2020年のスイス人の宿泊は前年比8.6%減、外国人の宿泊は同66.1%減だった。国別でみると、ドイツからの宿泊が最も多くて約223万人泊(前年比43.3%減)、次に、フランスからが約80万人泊(同37.7%減)、英国が約52万人泊(同68.1%減)と続いた。特に減少が目立ったのは、米国(84.3%減少、約39万人泊)と中国(91.4%減少、約12万人泊)だった。

観光地区別にみると、スイス国内では13の観光地区の全てで宿泊人数が前年割れしたが、特に影響が大きかったのは、ジュネーブ地区(前年比67.5%減)、チューリヒ地区(同65.4%減)、バーゼル地区(同58.8%減)の都市部だった。グラウビュンデン地区(同9.2%減)やティチーノ地区(同16.3%減)の山岳部は比較的影響は少なかった。スイス全体での客室稼働率は36.1%で、前年から19.1ポイント下がった。特に、国際機関が集中するジュネーブの2019年の客室稼働率は全地域で最も高い66.5%だったが、2020年は一転して、全地域で最低となる26.6%に低下した。山岳部のバレー地区は48.1%、グラウビュンデン地区は47.2%と前年(順に53.9%、50.2%)より若干減少したが、他地域に比べると減少幅は少なかった。

(和田恭)

(スイス)

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