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2大都市を結ぶ高速鉄道が2022年に建設開始

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2021年03月26日

ロシア2大都市間の新たな高速鉄道計画が進んでいる。ロシア鉄道がモスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ新規の高速鉄道路線の建設を2022年に着工する。同社のセルゲイ・パブロフ第1副社長がフォーラム「CIS諸国の30年」で発表した(「タス通信」3月12日)。両都市間を約2時間で結ぶ予定で、既存の特急列車「サプサン」の所要時間である約4時間から大幅な時間短縮となり、約1時間30分で両都市を結ぶ航空機とも十分、競争できる。

ウラジーミル・トカレフ運輸相によると、運行は2026年12月開始の見込みで、建設にかかる総費用は1兆7,000億ルーブル(約2兆3,800円、1ルーブル=約1.4円)に上る。車両製造者については明らかにされていないが、ロシア鉄道がシナラ・グループ(注)と共同で最高時速400キロの高速鉄道車両の開発に取り組んでいることから、国内製造車両が採用されるとみられる(「タス通信」3月10日)。ロシア鉄道は、高速鉄道の敷設にかかる経済効果を8兆ルーブル以上と見積もる。

写真 モスクワ~サンクトペテルブルク間を走る特急列車「サプサン」(ジェトロ撮影)

モスクワ~サンクトペテルブルク間を走る特急列車「サプサン」(ジェトロ撮影)

新たな高速鉄道計画の実現で最も恩恵を受ける可能性のある地域が、モスクワとサンクトペテルブルクの中間に位置し、停車駅が設置されるノブゴロド州だ。交通ジャーナリストのイワン・ベルガゾフ氏は、高速鉄道のルートが同州の旧軍用飛行場「クレチェビツィ」の至近に位置することに着目。飛行場を格安航空会社など民間向けに再建し、高速鉄道と接続するハブ空港としての機能を持たせることで、地元に雇用創出や経済効果をもたらす可能性を示唆した(「実業ペテルブルク」2020年12月26日)。ノブゴロド州は伝統的に交通の要衝であることに加え(2020年8月19日付地域・分析レポート参照)、州政府は以前からクレチェビツィ飛行場を活用した新空港建設を検討している。高速鉄道が停車することで、同州が交通の要としてさらに脚光を浴びる可能性がある。

(注)シナラ・グループは、エカテリンブルクを本拠地とする、輸送機器製造・金融・都市開発・農業などの産業に投資を行う持ち株会社。傘下に鉄道車両の開発・製造を行う子会社を有する。

(一瀬友太)

(ロシア)

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