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ムーディーズ、ベトナム国債の格付け見通しをポジティブに引き上げ

(ベトナム)

ハノイ発

2021年03月26日

米国の格付け会社ムーディーズは3月18日、ベトナム政府の国債格付けを「Ba3」に据え置く一方、格付けの見通しをネガティブからポジティブに引き上げた。

ムーディーズは2019年12月に、政府の債務返済の遅延への懸念を反映し、ベトナムの格付け見通しをネガティブに引き下げていた(2020年1月24日記事参照)。一方、今回の発表では、債務案件の監視や資金確保など、政府の管理プロセスが強化されていると評価。債務返済の遅延リスクが軽減していると判断した。

また、財政の健全化と今後の経済成長が続けば、長期的にベトナムの信用力は高まっていくだろうと指摘した。財政面では、健全化に向けた政府の持続的な取り組みを評価。新型コロナウイルス影響下での対策のため、2020年は公的債務の増加が見込まれるが、一時的なものと予想した。経済面では、新型コロナウイルスの流行後、生産、貿易、消費における世界的な変化が、ベトナムの経済に恩恵を与える可能性が高いと分析。サプライチェーンの再編や、「新型コロナ禍」でも需要の落ちにくい電子機器、スマートフォン、家具などの生産が経済を支えるとした。輸出は増加傾向にあり、近年発効した自由貿易協定がそれを後押しする可能性が高い。競争力のある人件費、政治的安定、貿易投資の優遇措置は、引き続き外国直接投資を引き付けると予想した。

ムーディーズによる国債格付けは、ベトナムへの投資決定をする際の参考指標として重視されることが多く、見通しの引き上げは政府からも歓迎されている。財務省は今回の見直しに対して、同省の継続的な努力が反映された結果だとした上で、さらなる格付けの向上に向けて引き続き情報提供をしていくと表明した。

国債格付け見通しが引き上げられたことを受け、ムーディーズはベトナムの銀行15行の格付けも見直した。5行はネガティブからポジティブに、4行は安定的からポジティブに、6行はネガティブから安定的に引き上げられた。

(庄浩充)

(ベトナム)

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