イラン暦1399年(西暦2020年)第3四半期GDP成長率、前年同期比プラス0.8%

(イラン)

テヘラン発

2021年03月10日

イラン統計センターは3月4日、イラン暦1399年第3四半期(西暦2020年9月22日~12月20日)の経済統計データを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。GDP成長率は全体で前年同期比0.8%、非石油部門は0.2%のプラスとなった。分野別に見ると、農業分野の成長率が5.5%、産業・鉱山分野は3.7%、一方、サービス分野はマイナス1.8%だった。

第3四半期のGDPは微増となったが、イラン暦1399年の第1~第3四半期合計(2020年3月20日~12月20日)のGDPについては、石油部門を含めた全体では5,231兆リアル(前年同期は5,295兆リアル)、非石油部門は4,546兆リアル(同4,593兆リアル)となり、全体でマイナス1.2%、非石油部門はマイナス1.0%と、ともにマイナス成長だった。

イラン中央銀行も1月11日、イラン暦1399年第1四半期(2020年3月20日~6月20日)の経済データを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。それによると、GDP成長率は、非石油部門はマイナス0.6%、名目GDPは6,226兆リアル(前年同期は5,328兆リアル)だった。

経常収支はマイナス6億2,200万ドル(前年同期51億4,000万ドル)、貿易収支はマイナス2億1,200万ドル(同58億6,300万ドル)で、いずれも大幅なマイナスとなった。

輸出(FOB)は89億3,800万ドル(同178億3,500万ドル)、輸入(FOB)は91億5,000万ドル(同119億7,200万ドル)と輸入超過になっており、輸出入ともに前年同期に比べ、大幅な減少となっている。

対外債務残高(期末)は86億5,500万ドルとなり、前年同期の86億7,800万ドルと比べて若干の減少を見せた。

また、イランの人口は前年同期比90万人増の8,400万人、失業率は18~35歳は16.7%(同18.2%)、15~24歳では24.5%(同26.5%)、全体では9.8%と発表され、若年層の失業率が高い状況が見て取れる。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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