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2020年の貿易収支、輸入の大幅減で過去最高の黒字

(メキシコ)

メキシコ発

2021年02月01日

メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)の1月28日の発表によると、2020年通年の貿易収支は、国内需要減により輸入が大きく減少したことから、過去最高の344億7,640万ドルの黒字を記録した(添付資料表参照)。メキシコの貿易収支は基本的に赤字基調で、1998年から2018年までの21年間では、2012年を除いて全て赤字だ。2019年に54億1,400万ドルの黒字となったが、2020年はそれを大きく上回った。

輸出総額は4,176憶7,030万ドルで前年比9.3%減となり、リーマン・ショックによる2009年の落ち込み(21.2%減)以来の大幅な減少率になった。輸入総額も前年比15.8%減の3,831億9,390万ドルと、輸出を上回る2桁の減少率を記録した。輸出と同様、過去11年間で最も大きな減少率だ(2009年は24.1%減)。

輸出の内訳をみると、非石油部門は4,002億5,690万ドル(前年比8.0%減)だった一方、石油部門は174億1,340万ドル(32.6%減)で、原油価格の低下により大幅減となった。非石油部門では、農牧産品が4.7%増、鉱産物が19.7%増と好調だったが、輸出総額の約9割を占める工業品が8.9%減と振るわなかった。

工業品輸出の内訳では、自動車が前年比16.8%減、その他は4.5%減だった。新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年3月下旬に連邦政府による非常事態が宣言されると、「不可欠な活動」を除く広範な分野で社会・経済活動が制限され、自動車産業などの輸出産業も「不可欠な活動」と認められず、生産を停止せざるを得ない状況に陥った。そのため、2020年4月の工業品の輸出額は前年同月比41.9%減、5月は58.7%減まで落ち込んだ。特に自動車は、2020年4月に79.1%減、5月には90.1%減と歴史的な大幅減を記録した。しかし、5月中旬以降は自動車産業が「不可欠な活動」に加えられたことで回復をみせ、9月に0.2%増のプラスに転じ、10月に12.8%増、12月には11.3%増と好調な米国の自動車販売市場に牽引されるかたちで前年同月を上回った。

輸入の内訳は、石油部門が314億800万ドル(前年比33.5%減)、非石油部門が3,517億8,580万ドル(13.8%減)だった。また、全体の約8割を占める中間財が13.9%減、消費財が26.2%減、資本財が16.9%減だった。原油価格の低下と運輸・交通量の減少によるガソリン・ディーゼル輸入の減少、経済活動の低迷による中間財や資本財の輸入減少、消費活動の低迷による生活必需品を除く消費財、特に耐久消費財の輸入減少が響いた。

なお、2020年12月の輸出は、工業品の伸び(前年同月比13.6%増)に牽引されて前年同月比11.5%増、輸入も、中間財が増加(6.7%増)して3.7%増と、輸出入ともにプラスになっている。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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