国民のワクチン接種スケジュールを発表、2月末から開始

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年02月05日

マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は2月4日、特別会見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)を行い、国民のワクチン接種を2月末から段階的に実施することを発表した。また、新型コロナウイルスの感染者数増加の現状に鑑み、感染拡大防止のために標準作業手順書(SOP)の厳格な順守を国民に対して求めた。

ワクチン接種は段階的に実施

マレーシア政府は、国民の8割に当たる2,650万人へのワクチン接種、を2022年2月までに完了させることを目指している。国民へのワクチン接種は、2021年2月末から3段階に分けて実施され、費用はマレーシア政府が負担する。今後、全国に600カ所以上のワクチン接種センターが設置されるという。

第1段階は、医療従事者を含むフロントライナー50万人を対象に、2月末から4月末にかけて行われる。続いて、第2段階では、高齢者、生活習慣病などの患者、障害者を含む重症化リスクの高い者(約940万人)が対象で、4月から8月にかけて実施する。第3段階は、第2段階と並行して5月から開始し、2022年2月までの期間で、18歳以上の成人が対象となる。

マレーシアに居住する外国人に対するワクチン接種に関しては、言及されなかった。

マレーシア政府は既に、ファイザー、アストラゼネカ、ワクチンの国際的な共同購入枠組み「コバックス」とは供給にかかる予備協定に署名済みで、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンについては2月26日に第1弾が届く予定となっている(国営ベルナマ通信2月1日)。

(注)マレー語のみ。

(田中麻理)

(マレーシア)

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