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2020年の貿易赤字は前年比69.1%増

(トルコ)

イスタンブール発

2021年02月08日

トルコ統計機構(TUIK)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(1月29日付、暫定値)によると、2020年の輸出は前年比6.3%減の1,694億8,195万ドル、輸入は4.3%増の2,193億9,719万ドルで、貿易赤字は69.1%増の499億1,524万ドルとなった。ただし12月は、輸出が前年同月比16.0%増(178億5,034万ドル)、輸入が11.6%増(223億8,073万ドル)で、2020年で初めて輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。

2020年の輸出を品目別にみると、全体の約7割をEU向けが占める自動車・同部品が前年比17.9%減で最大のマイナス寄与となった。次いでマイナス寄与となったのは44.4%減の鉱物性燃料だった。鉄鋼、ニット衣類、一般機械、貴金属類なども減少した。他方、プラスチック製品、果実・ナット・豆類、家具などがわずかながらも前年比増となった。ただ、12月の輸出は好調で、鉱物性燃料を除く主要品目はおおむね前年同月比で2桁増に回復した。

輸出を国・地域別にみると、全体の41.3%を占めるEU向けが全体で前年比8.8%減となった。下半期には回復傾向がみられたものの、イタリアやスペインなど、「新型コロナ禍」の初期に被害の大きかった国向けのマイナス幅が大きかった。他方、対ドルでトルコ・リラ安が進んだこともあり、米国向けは13.5%増となった。また、ロシア向けが8.3%増、アゼルバイジャンが16.7%増だった。

輸入を品目別にみると、最大の輸入品目である鉱物性燃料が、原油価格の下落を受けて前年比30.7%減となった。他方、2019年下半期に高まった金需要は回復が続いており、貴金属類が98.9%増で最大の寄与だった。前年に低迷した自動車・同部品は52.7%増となった。上半期に生産活動の低迷によって減少していた電気機器、鉄鋼なども、国内生産の回復に伴い増加した。

国・地域別では、第2四半期に大きく減速したEUからの輸入は、ドイツを中心に第3四半期に回復に転じ、通年では前年比7.9%増となった。中国は20.3%増で、国別で首位だった。また、原油を主力とするイラクが約3倍、金を主力とするスイスが約2.3倍と大きく伸びた。

現地報道によれば、2020年後半から、世界的なコンテナ不足が国際的な輸送費を押し上げ、各国の輸出に悪影響を与えているが、トルコも例外ではなく、特に海運でのコンテナ貨物コストが急騰したとされる。このため、陸上輸送や鉄道輸送の需要が増加し、2020年12月には中国との「鉄のシルクロード」による貨物輸送が始まった(2020年12月8日記事参照)。2021年には、ロシアとの鉄道輸送も進むとみられている。

(中島敏博)

(トルコ)

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