国際石油開発帝石、米メキシコ湾沖の鉱区権益を追加取得

(米国)

ヒューストン発

2021年02月09日

国際石油開発帝石は2月2日、米国の子会社INPEX Americas, Inc.(テキサス州ヒューストン)を通じて、既に原油・天然ガスの開発・生産・販売事業を実施している米国メキシコ湾沖のルシウス油田とハドリアンノース油田で、エクソンモービルが保有していた両油田の参加権益(23.29512%)の一部(2.3546%)を追加取得したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

この追加取得により、国際石油開発帝石の参加権益比率は7.75309%から10.10769%へ増加することとなった。同社が2018年5月に公表した「ビジョン2040PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」に掲げた成長目標の1つ「石油・天然ガス上流事業の持続的成長」に資するもので、今後もメキシコ湾での石油・天然ガスの探鉱・開発・生産事業に積極的に取り組むとしている。

ルシウスとハドリアンノースの各油田の原油と天然ガスの生産は、それぞれ2015年1月と2019年4月から開始しており、両油田から生産した原油・天然ガスは、洋上に設置した生産設備(設備能力:原油日量約8万バレル、天然ガス日量約450万立方フィート)で処理した後、海底パイプラインを通じてルイジアナ州の陸上施設に輸送、出荷している。

また、国際石油開発帝石は2019年7月26日、当該油田に近接する探鉱鉱区キースリーキャニオン921鉱区と965鉱区、ウォーカーリッジ881鉱区と925鉱区のそれぞれ40%の権益を米国独立系石油ガス大手のアナダルコから取得することで合意したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)している(2019年8月2日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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