米加州内2カ所に大規模なワクチン接種施設、連邦政府と共同運営

(米国)

サンフランシスコ発

2021年02月08日

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は2月3日、州内2カ所に連邦政府と共同運営で新型コロナウイルスワクチンの接種施設を設置すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。施設は16日から利用可能になる予定。

場所は、北カリフォルニアのオークランド市内のスタジアムと、南カリフォルニアのロサンゼルス市内のカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の2カ所。州知事の会見によると、両施設では1日当たり少なくとも6,000回のワクチン接種を見込んでいるという。これは、国内にワクチン接種施設を100カ所設置することを目指すバイデン政権の取り組みの一環とみられ、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)とカリフォルニア州政府で共同運営する。

両施設での接種予約は、州が運営するウェブサイト「My Turn外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」から可能になる予定。州民はサイトを通じて自分が接種対象であるかを確認でき、対象になった場合にはサイトから接種の予約もできる。2月3日現在、試験的にロサンゼルス郡とサンディエゴ郡の医療従事者や65歳以上の個人は同サイトから予約できる。

同州のワクチンに関するウェブサイトによると、3日現在、接種の対象者は医療従事者や長期介護施設入居者、65歳以上の個人など(注)。同州は1月25日に自宅待機令を解除した(2021年1月28日記事参照)ものの、2月2日の同州公衆衛生局の発表では、州内58郡のうち54郡(サンフランシスコやサンマテオ、サンタクララ、ロサンゼルス、サンディエゴなど州の主要都市はここに該当)が依然として最も制限が厳しいカテゴリーに位置付けられた状態が続く。各郡の状況は毎週、更新される。

(注)ワクチンの対象者については、州内の各郡のワクチン接種に関するウェブサイトで確認できる。

(石橋裕貴)

(米国)

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