韓国SKIET、国内電力の100%を再生可能エネルギーに

(韓国)

中国北アジア課

2021年02月12日

韓国のSKイノベーションの子会社SKアイイーテクノロジー(SKIET)は2月9日、国内の全事業所で使用する電力の100%を再生可能エネルギーとすると発表した。同社は、使用電力の100%を再生可能エネルギーで賄う事例は韓国初としている。

同社は韓国電力のグリーンプレミアム制度(注1)で再生可能エネルギーを調達し、リチウムイオン電池のセパレーター製造工場をはじめとする全ての国内事業所で使用する。今後、海外の事業所でもグリーン電力証書(注2)の購入や、再生可能エネルギー生産者との直接購入契約を締結し、再生可能エネルギーを導入する。

なお、同社は2020年11月にRE100(注3)の加入を宣言しており、2021年3月には手続きが完了する。

(注1)電気料金とは別に割り増し料金(プレミアム)を払い、納付額に応じて韓国電力が再生可能エネルギーの使用を証明する制度。プレミアム分の料金は韓国エネルギー公団によって再生可能エネルギーの投資資金として活用される。

(注2)再生可能エネルギーで生産した電力に付加価値があるとし、それを証券化して売買する制度。証書を購入することで、消費した電力を再生可能エネルギーによるものと見なすことができる。

(注3)企業が自らの事業の使用電力を100%再エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアチブ。

(向野文乃)

(韓国)

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