日本含む20カ国からの入国を一時的停止

(サウジアラビア)

リヤド発

2021年02月04日

サウジアラビア内務省は2月2日、日本を含む20カ国からのサウジアラビア入国許可を一時的に停止すると発表した〔2月2日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。この措置は2月3日午後9時から適用開始で、対象となる国は次のとおり。

日本、アルゼンチン、アラブ首長国連邦(UAE)、ドイツ、米国、インドネシア、アイルランド、イタリア、パキスタン、ブラジル、ポルトガル、英国、トルコ、南アフリカ共和国、スウェーデン、スイス、フランス、レバノン、エジプト、インド

なお、サウジアラビア国民や外交官、医療関係者とその家族は適用外となっている。

国内の新型コロナウイルス新規感染者数は、2020年6月に4,900人超となって第1波のピークを迎えたが、その後は縮小傾向となり、1月3日には2020年3月末以来の2桁台まで減少していた。しかし、2月2日には新規感染者数が300人を上回るなど、再び拡大傾向が見え始めていた。

内務省は上記の措置に先立つ1月29日に、例外を除いて規制していたサウジアラビア国民に対する出入国規制の完全解除日について、3月31日から5月17日に延期することを発表した(1月29日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(2021年1月13日記事参照)。

また、1月31日には、公共施設への入場に当たり、各個人の感染状況を管理する「Tawakkalna」アプリの導入確認を義務付けるなど、感染拡大防止に向けた措置を強化している。「Tawakkalna」アプリの導入確認は、ショッピングモールやスーパーマーケットで既に実施されていた。各種の防止策を強化することで、感染拡大に歯止めをかけたい狙いとみられる。

(佐々木宏行)

(サウジアラビア)

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