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政治混乱続くジョージアで第2次ガリバシビリ政権が成立

(ジョージア)

イスタンブール発

2021年02月25日

ジョージア議会は2月22日、イラクリ・ガリバシビリ前国防相(38歳)の首相就任を承認した。同氏の首相就任は2013~2015年に続き2度目。野党党首の逮捕命令をめぐる政権内での見解の不一致を理由に、ガハリア前首相が18日に辞任したことを受けたもの。

今回の首相交代劇は、2020年12月に最大野党「統一国民運動(UNM)」の党首に就任した、ニカ・メリア氏に対して出された逮捕命令に起因している。メリア党首は、2019年のトビリシでのロシアへの抗議活動における集団暴力の扇動で起訴され、保釈中だった。同党首は、保釈条件の違反により保釈金を増額されたが、支払いを拒否したため、裁判所は逮捕命令を出した。これに対しガハリア前首相は、政治危機のさらなる拡大につながる可能性があると主張、政権内で意見が対立した。なおメリア党首は、ガリバシビリ政権の成立後に逮捕された。

ジョージアでは2020年10月の議会選挙以降、政治的混乱が続いている。選挙で不正が行われたとして、野党は11月の決選投票ボイコットを呼び掛けた(2020年12月1日記事参照)。決選投票で与党「ジョージアの夢」が勝利した後も、野党側は議会への参加そのものをボイコットしている。

ガハリア首相辞任後の2月19日には、野党支持派の群衆が議会前に集まり、UNM議員を含む20人以上が一時拘束された。抗議者らは、2020年10月の議会選挙で不正が行われたとして選挙のやり直しを要求したが、新首相はやり直しはないとしており、野党支持派の反発は収まっていない。ガリバシビリ新首相は「今は分裂の時ではなく、統一の時だ」とし、国民に団結と混乱の収拾を呼び掛けている。

国際社会もジョージアの民主主義後退に懸念を示す中、サロメ・ズラビシビリ大統領は2月23日、欧米の外交団に最近の政治状況について説明を行った。EUは、与野党に対話を呼び掛け、混乱の収拾に向けて支援の用意があるとしている。

(中島敏博)

(ジョージア)

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