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「調整された警戒レベル3」維持しつつ制限一部緩和、ワクチン投与開始へ

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2021年02月03日

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は2月1日、新型コロナウイルス感染対策の進捗に関する国民演説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを行った。1月11日の演説(2021年1月13日記事参照)では、国内の感染拡大状況は「最も厳しい状況にある」とし、「調整された警戒レベル3」の無期限の継続を発表していた。しかし、直近7日間の1日当たりの平均新規感染者数は約5,500人と、その前週の約1万人から大きく減少、また、1日当たりの新規入院患者数も1月29日には300人弱に減少したと説明。集会や夜間外出の禁止、時短営業などの制限を守り、感染拡大抑制に導いた国民の対応を称賛した。その上で、経済活動の制限は、さらなる感染拡大により国内全体が危機的状況に陥るまでは継続すべきではないとし、専門家による分析や関係者との議論を基に、内閣が「調整された警戒レベル3」における制限の一部緩和を決定したと発表した。

主な緩和内容は以下のとおり。

  • 夜間外出禁止時間を午後11時~翌日午前4時に短縮(これまでは午後9時~翌日午前5時)
  • 集会の許可(ただし、屋内50人以下、屋外100人以下)
  • 店舗の午後10時までの営業(これまでは生活必需品の販売以外は午後8時まで)
  • 酒類の店頭販売の再開(月曜~木曜の午前10時~午後6時に限る)、ライセンスを得ているレストランなどでの酒類の提供(午後10時まで、土日も可)、ワイナリーも通常営業可。

詳細は官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に即日掲載された。なお、2月15日まで実施される陸路国境の閉鎖に関する変更の発表はなかった一方、在外南ア人やビザを有する外国人の渡航などを除いて原則禁止となっていた空路の出入国については、離発着できる空港を限定しつつも制限を緩和した。しかし、一部の航空会社は2月中旬まで南アへのフライトの運航停止を決定していることから、南アへの渡航では最新状況の確認が必要だ。

また、ラマポーザ大統領は演説で、英国製薬大手アストラゼネカが開発し、インドのセラム・インスティテュートが製造した新型コロナワクチン「Covishield」約100万回接種分がインドから空路で南アに到着したと発表。国内の研究機関で検証を行った上で、医療従事者からワクチン投与を順次開始し、2月下旬までにさらに50万回分を入手する予定だとした。また、政府は世界保健機関(WHO)などの「COVAXファシリティー」から1,200万回分のワクチンを確保(うち200万回分を3月までに入手)しているほか、米製薬・医療機器大手ジョンソン・エンド・ジョンソンから、2021年第2四半期(4~6月)までに900万人分のワクチン供給を確保しており、南ア製薬大手アスペンと同社が共同で国内生産する計画だと述べた。これらは政府が試算する、集団免疫を得られる全人口の67%(約4,000万人)までワクチンの投与を進める「ワクチン展開戦略」に沿ったものだ(2021年1月6日記事参照)。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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