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2020年11月の製造業生産指数、前年同月比で1年7カ月ぶりのプラス

(タイ)

バンコク発

2021年01月07日

タイ工業省工業経済事務局(OIE)は12月29日、2020年11月の製造業生産指数(MPI、付加価値額ウエート、基準年2016年=100)が前年同月比0.4%増の97.5ポイントと、1年7カ月ぶりにプラスとなったと発表した。

OIEの発表資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、MPIのプラスに最も寄与した生産品目は自動車で、前年同月比10.0%増と伸び、MPIを1.3ポイント押し上げた。自動車の中でも、1トン積みピックアップトラック(12.2%増)、乗用車(5.3%増)の生産増が貢献した。自動車に次いで、石油精製製品(4.9%増)、集積回路プリント基板(7.7%増)が各0.4ポイント押し上げたほか、医薬品(19.6%増)が0.3ポイント押し上げた。

反対に、MPIのマイナス要因となった生産品目はプラスチックで、前年同月比14.2%減とMPIを0.6ポイント押し下げた。タイでは2018年に大量のビニール袋を飲み込んだクジラの死体が打ち上がったことなどが大きく報道されたほか、ジュゴンや象などがプラスチックごみが原因で死亡するといったニュースが増えており、社会的に脱プラ意識の高まりがみられる。2020年1月からは主要な小売店でレジ袋が提供されなくなった。

そのほか、アルコールを含まない飲料(前年同月比17.1%減)、宝石類(21.2%減)、パーム油(23.9%減)、ビールなど小麦を原料とする酒(15.4%減)がMPIをそれぞれ0.3ポイント押し下げた。

プラスチック生産減は代替資材に商機か

プラスチックの生産が縮小傾向にある一方、ESGやCSRの観点から代替の包装資材として缶や紙を後押しする動きがみられる。例えば、アルミ大手UACJはタイ飲料最大手のタイビバレッジと協力し、ペットボトルの代わりにアルミ缶のリサイクル利用を推進する「Can2Canプロジェクト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」に2019年から取り組んでいる。タイで工業団地運営大手WHAでは、CSRの一環から来客時のミネラルウォーター提供をペットボトルから紙パックに切り替えた。脱プラが企業イメージの向上や新たなビジネス機会の創出に一役買っている。

写真 紙パックのミネラルウォーター(ジェトロ撮影)

紙パックのミネラルウォーター(ジェトロ撮影)

(北見創)

(タイ)

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