チリ大統領選立候補を見据えて辞任か、財務相が交代

(チリ)

サンティアゴ発

2021年01月28日

チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は1月26日、新財務相の発表を行った。新たに任命されたのは、元予算局(DIPRES)のトップで無所属のロドリゴ・セルダ氏。同氏は、第1次ピニェラ政権時(2010~2014年)に財務省のマクロ経済コーディネーターを務めた人物で、ピニェラ大統領とは親しい関係にある。また、無所属の同氏を財務相という主要ポストに置くことで、内閣内の政党間の対立を避ける狙いがあるとみられている。

前財務相のイグナシオ・ブリオネス氏は、反政府デモが続く最中の2019年10月28日に財務相に就任し、約15カ月間職務を全うしてきたが、同氏が所属する政治進化党(Evópoli)の大統領候補者として、来る2021年7月4日に行われる大統領選への立候補を見据えて辞任するに至ったと、主要各紙は報じている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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