2020年通年で輸出入がともに減少、貿易黒字は拡大

(韓国)

ソウル発

2021年01月22日

韓国貿易協会は1月19日、2020年通年の輸出入統計を発表した。輸出は前年比5.4%減の5,127億8,900万ドル、輸入は7.1%減の4,675億4,900万ドルだった。貿易収支は黒字幅が拡大し、452億4,000万ドルを記録した。韓国産業通商資源部は輸出の減少について、新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の鈍化に加え、石油価格の下落の影響があったとした。

輸出を品目別(韓国独自コードのMTI3桁ベース)にみると、主要品目の半導体とコンピュータは増加したが、自動車、石油製品、船舶海洋構造物・部品などは減少した(添付資料表1参照)。

輸出を地域別にみると、北米を除く全ての地域が減少した(添付資料表2参照)。国・地域別では、米国が自動車、半導体、コンピュータなどの増加で前年比1.1%増、中国は平板ディスプレー・センサー、石油製品などの減少で2.7%減となった。日本は石油製品、鉄鋼板、半導体、精密化学原料などの減少で11.7%減だった。

輸入を品目別にみると、原油、天然ガス、無線通信機器、石油製品などが減少し、半導体、半導体製造装置、コンピュータ、自動車などは増加した(添付資料表3参照)。

輸入を地域別にみると、中南米を除く全ての地域が減少した(添付資料表4参照)。国・地域別では、米国は原油、半導体、液化石油ガス(LPG)などが減少し前年比7.1%減、中国は半導体、コンピュータ、無線通信機器などを中心に1.5%増だった。また、日本は半導体や半導体製造装置、プラスチック製品などが増加したものの、鉄鋼板、精密化学原料などの減少で3.3%減となった。

なお、日本産の半導体関連素材の輸入については、フッ化水素が74.2%減の937万ドルとなった一方で、レジストが22.3%増の3億2,829万ドル、フッ化ポリイミドが12.4%増の3,536万ドルだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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