ハルビン~北京間の高速鉄道が全線開通

(中国)

大連発

2021年01月27日

中国の北京~承徳(河北省)区間の高速鉄道が1月22日に運行開始したことにより、黒龍江省ハルビン市と北京市をつなぐ高速鉄道(京哈線)が全線開通した。ハルビン市、長春市(吉林省)、瀋陽市(遼寧省)から北京までの高速鉄道による移動時間は、全線開通前にはそれぞれ約7時間半、約5時間、約4時間かかったが、開通後は最速で約5時間、約4時間、約2時間40分へと短縮された(注)。

図 京哈高速鉄道路線図(ジェトロ作成)

京哈高速鉄道路線図(ジェトロ作成)

京哈線は全長1,198キロ、初期の運行速度は時速300キロに設定されている。1月22日現在、瀋陽駅から北京朝陽駅までは往復24本の列車が運行しており、順義区、懐柔区、密雲区、河北省承徳市、遼寧省朝陽市・阜新市を経由する(瀋陽~承徳区間は2018年12月29日に開通)。

京哈線の全線開通により、瀋陽市から北京市までの高速鉄道路線が新たに追加された。中国東北地域の鉄道貨物の運送能力向上や、北京市へのアクセス向上により、東北3省の経済への好影響が期待される。

(注)最短の運行時間の場合

(李穎)

(中国)

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