海南自由貿易港、ゼロ関税適用のポジティブリスト第2弾を発表
(中国)
広州発
2021年01月12日
中国財政部と税関総署、国家税務総局は2020年12月25日、「海南自由貿易港交通機関・遊覧船ゼロ関税政策に係る通知」(以下、通知)でポジティブリストを発表し、即日実施した。国務院が6月に発表した「海南省自由貿易港建設全体方案」(以下、全体方案、2020年6月12日記事参照)に盛り込んだ営業運転用交通機関の船舶・航空機などと遊覧船の輸入に対するゼロ関税を実施するための措置で、ゼロ関税適用リストとしては11月25日発表のリスト(2020年11月25日記事参照)に続き第2弾となる。
通知によると、海南島内全域で保税運営が開始される前に海南で登記し、独立法人資格を持つ交通運輸・観光業に従事する企業は、商用車や船舶、航空機などを輸入する際、輸入関税と輸入増値税、消費税が免除される。ゼロ関税となる品目は今回発表したポジティブリストで管理し、内訳は商用車関連が63品目、船舶関連が28品目、航空機関連が9品目の合計100品目となった。
ゼロ関税の対象となる商用車は、海南自由貿易港と中国本土間の往来に用途を限定し、始発地または目的地を海南自由貿易港内とする必要がある。また、大陸の滞在時間は毎年累計120日間を超えてはならない。航空機・船舶は海南自由貿易港を始発または海南自由貿易港を経由して国内外の航路を運航しなければならない。遊覧船の運航範囲は海南自由貿易港内に限る。
(梁梓園)
(中国)
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