税政部など、海南省で第1弾のゼロ関税適用のポジティブリスト発表

(中国)

広州発

2020年11月25日

中国国務院が6月に発表した「海南省自由貿易港建設全体方案(以下、全体方案)」(2020年6月12日記事参照)に盛り込んだ、輸入して消費される原材料・補助材料に対するゼロ関税政策を実施するため、税政部、税関総署、国家税務総局は11月11日、「海南自由貿易港原材料・補助材料ゼロ関税政策に係る通知(以下、通知)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで第1弾のポジティブリストを発表した。通知は12月1日から実施される。

同通知によると、海南島内全域で保税運営が開始される前に海南で登録し、独立法人資格を持つ企業は「両頭在外(原材料の調達先と製品の販売先の双方を海外市場に求める)」方式で生産加工を行う、または「両頭在外」方式で行う貿易過程の中で消費された輸入原材料・補助材料に対して、輸入関税と輸入増値税、消費税を免除する。ゼロ関税の原材料・補助材料は今回発表したポジティブリストで管理する。

第1弾のポジティブリストでゼロ関税の対象としたのは、ココナツなどの農産物、石炭などの資源性製品、ジメチルベンゼンなどの化学工業品などの原材料・補助材料、および飛行機、その他の航空機と船舶修理部品を含み、合計169項目となった。

リストに掲載した物品のうち、航空機と船舶修理部品については、下記の条件のいずれかを満たす必要がある。

  1. 外国から国内に輸入し、再度外国に出荷する航空機、船舶(関連部品を含む)の修理に用いる。
  2. 海南省を中心として運営基地を整備する航空会社が運営する航空機(関連部品を含む)の修理に用いる。
  3. 海南に登録して独立法人資格を持つ船会社が運営する海南省内の港を船籍港とする船舶(関連部品を含む)の修理に用いる。

(梁梓園)

(中国)

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