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2020年12月の正規労働者数、前年同月比3.2%減

(メキシコ)

メキシコ発

2021年01月06日

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は1月4日の記者会見で、12月にメキシコ社会保険庁(IMSS)への登録労働者数が前月比27万7,000人減少したことを明らかにした。IMSS登録労働者数は民間部門で正規に雇用され、社会保険料が支払われている従業員を意味することから、民間部門の正規雇用数として捉えられる。新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、IMSS登録労働者数は2020年2月の2,061万3,536人から7月の1,949万5,952人へと5カ月間で111万7,584人減少したが、その約半数に当たる55万5,600人分が8月から11月にかけて回復していた。しかし、例年12月には正規雇用が減少する傾向があり、8月から続いたIMSS登録労働者数の増加は12月に減少に転じるとともに、8~11月の増加人数の約半分の正規雇用が失われたことになる。

大統領は減少の原因について「新型コロナウイルス感染拡大の影響だけではない。毎年12月には正規雇用が減少するが、これはアギナルド(クリスマスボーナス、注)の支払いを回避するために労働者をいったん解雇し、再雇用することが行われているからだ」と説明した。また「このような事態を改善するために、連邦労働法の改正(2020年12月11日記事参照)を実施する」とし、「人材派遣、アウトソーシング、詐欺的な慣習をやめさせ、労働者の権利を保障する」と述べた。その上で、今後の正規雇用の回復については「いったん解雇された労働者の再雇用が進むため、1月には回復し始める」と述べ、3月末にはIMSS登録労働者数が感染拡大前の水準に戻るという自身の見方を崩さなかった。IMSSの正式な数値は未発表だが、大統領の説明によると、12月のIMSS登録労働者数は前年同月より64万6,890人少ない1,977万4,552人で、前年同月比3.2%減となる。

なお、IMSS登録雇用主数は2020年3月には100万7,751社だったが、5月には99万7,767社となり、2カ月間で9,984社が倒産または廃業した。11月には100万3,261社まで回復している。

(注)連邦労働法により、労働者は年に1回、12月20日までに給与の15日分の支給を受ける権利がある。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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