11月の産業活動指数は前月比1.4%増と回復力を欠く状態が続く
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2021年01月28日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は1月26日、2020年11月の産業活動指数が前年同月比で3.7%減、前月比で1.4%増(季節調整済み)、1月から11月までの累計では前年同期比10.6%減だったと発表した(添付資料図参照)。産業活動は回復力を欠く状態が続いている。
産業別に前年同月比でみると、調査対象の15業種のうち11業種が前年同月比マイナスとなった(添付資料表参照)。「新型コロナウイルス禍」の影響が特に大きい運輸・通信(18.2%減)、ホテル・レストラン(53.2%減)が前月に引き続き、産業活動指数全体を大きく押し下げた。
1月26日付の現地紙「ラ・ナシオン」(電子版)は、「経済は成長しているのではなく(パンデミック以前の水準に向けて)回復しているにすぎない」「経済活動が停滞した3月、4月に(前月比で)2桁のマイナス成長を記録しており、その後の経済活動の再開により前月比プラスが7カ月続くのは当然で、むしろ回復の速度は遅い」との識者の声を伝えている。
(西澤裕介)
(アルゼンチン)
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