広東省水汚染防止条例、1月1日から施行

(中国)

広州発

2021年01月15日

中国広東省政府は12月15日、「広東省水汚染防止条例外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、条例)を発表し、1月1日から施行した。「中華人民共和国環境保護法」「中華人民共和国水汚染防止法」などに基づき、水汚染による環境汚染の防止と飲用水の安全確保を目指す。

条例は全9章68条で、ポイントは次のとおり。

(1)水汚染防止計画と基準(第13~第16条)、(2)水汚染防止の監督管理(第17~第26条)、(3)水汚染防止措置(第27~第39条)、(4)飲用水源の保護と流域に対する特別規定(第40~51条)、(5)流域間の汚染防止協力および法律責任など(第52条~68条)。

条例の規定によると、河川や湖の汚水排出口の新設、改築または増築には、最高50万元(約800万円、1元=約16円)の罰金を科す。

水汚染を減少する技術改造を行う企業に対しては、財政や金融、土地使用、エネルギー供給、政府購入などの措置による助成を行うことも規定した。環境事業関係者によると、広東省の環境に対する監督手段は、投資前の環境影響評価から運営時の監察や自主申告に移行しつつあり、オンラインプラットフォームでの書類申請などを通じて管理を強化する傾向がある。投資時に工業団地の廃水処理施設の現状と整備計画を確認せず、運営時に規制基準を満たすための追加設備投資や、環境基準違反による生産停止や罰金支払いなどといった対応を余儀なくされるケースも発生している。

(盧真)

(中国)

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