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シカゴ連銀ベージュブック報告、11月下旬から12月にかけ自動車販売はわずかに減少

(米国)

シカゴ発

2021年01月25日

米国連邦準備制度理事会(FRB)は1月13日、地区連銀経済報告(ベージュブック)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を公表した。ベージュブックの中で、米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀は、2020年11月下旬から12月にかけての同地域における経済活動について、控えめに(modestly)向上したが、依然として新型コロナウイルスまん延以前の水準を下回ると報告した。本報告の調査対象者からは、今後数カ月で経済活動がさらに活発になることを期待する声が聞かれたが、完全な回復は早くて2022年の前半になるとする意見が大半となり、これまで2021年後半に回復とする報告が大半だった状況から後退した。

経済活動を分野ごとにみると、雇用は、わずかに(slightly)回復した。新型コロナウイルスの罹患(りかん)や濃厚接触者、子育て世帯の欠勤が増加していると報告されている。新規採用が困難で、引き続き、非熟練労働者の確保が特に難しい状況になっている。また、熟練労働者の給与が急上昇しているとの報告が多数みられた。

個人消費は、わずかに(slightly)増加しており、クリスマスなどのホリデーシーズンにおける消費は予測の下限レベルに落ち着いた。自動車販売はわずかに減少し、新車販売が中古車販売に比べて低調となっており、財政刺激策の効果が薄れているとの報告もみられている。

企業支出については、控えめに(modestly)増加した。ほとんどの製造業者においては、依然としてサプライチェーンにおいて部分的に課題を抱えているものの、在庫水準は適当としている。また、在庫が切れるリスクに備えて、在庫を多めにストックしているとの報告もみられた。設備投資は、控えめに上昇しており、小規模ではあるものの設備投資を再開したとの報告が多くみられた。

製造業の活動は、緩やかに(moderately)増加しており、幾つかのセクターでは新型コロナウイルスまん延以前の水準に近づいている、との報告がみられた。自動車生産は、ほぼ新型コロナウイルスまん延以前に近い水準を維持しており、こうした自動車産業などの強い需要を受けて鉄鋼やアルミニムの生産は増加している。また、大型トラックの需要も引き続き力強く増加している。

農業分野に関しては、米国政府による財政支援策を受けて、2020年や新型コロナウイルスまん延当初の予測に比べて、収入は増加した。一方、新型コロナウイルス感染拡大を受けた自宅待機令などの影響で、ガソリンに混合されるバイオエタノール燃料の需要も減少しており、引き続き、バイオエタノール生産者は厳しい状況に置かれている。このような状況にはあるものの、新型コロナウイルスワクチンの冷却輸送に関連して二酸化炭素を原料とするドライアイスの需要が増加しており、バイオエタノールの製造過程で副産物として二酸化炭素が得られることから、バイオエタノールの需要増が一部でみられている。

個々の調査対象項目ごとのポイントは添付資料参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。

(藤本富士王)

(米国)

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