現代自動車、2020年第4四半期は増収増益に

(韓国)

ソウル発

2021年01月28日

韓国の現代自動車は1月26日、2020年第4四半期(10~12月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の29兆2,430億ウォン(約2兆7,195億円、1ウォン=約0.093円)、営業利益は40.9%増の1兆6,410億ウォン、当期純利益は78.3%増の1兆3,770億ウォンとなった(添付資料表1参照)。

同社は「第4四半期の売上高は高級ラインの新車の販売拡大により増加し、営業利益は持続的な新車中心のプロダクトミックスの改善で増加した」とした。

世界での販売台数は、前年同期比2.8%減の115万5,000台となった。国・地域別でみると、米国が2.5%減の18万4,000台、中国が20.7%減の15万2,000台、西欧が14.6%減の11万3,000台だった。一方、インドは11.6%増の17万1,000台、ブラジルは7.8%増の5万3,000台、ロシアは4.2%増の5万台となり、韓国国内では5.0%増の20万4,000台だった(添付資料表2参照)。

今後の事業環境について、同社では「各国の景気浮揚策などにより、自動車の需要は回復するが、新型コロナウイルス感染拡大以前の水準は期待しかねる」とし、「スポーツ用多目的車(SUV)の販売拡大や収益性の改善に集中する」としている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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