ユニバーサル北京リゾートの整備が完了、2021年内の開園を予定

(中国)

北京発

2021年01月25日

北京市通州区に建設中のユニバーサル北京リゾートの運営会社(北京国際リゾート)は12月31日、中核エリアの建設工事が全面的に完了し、2021年内の開園に向けて各種の準備を進めていると発表した(注1)。

ユニバーサル北京リゾートは、2014年9月に国家発展改革委員会の認可を受け、2015年11月に着工した(2014年11月12日記事参照)。北京首都旅遊集団など北京市の国有企業5社が出資する北京首寰文化旅游投資と米国娯楽大手のNBCユニバーサルの事業部門ユニバーサル・パークス・アンド・リゾーツ(UPR)が設立した合弁会社の北京国際リゾートが投資開発や運営を手掛けている(注2)。

リゾートは「ユニバーサル・スタジオ」、ショッピング・飲食・娯楽が一体となった商業施設「シティウォーク」と2軒のホテルから構成され、総面積は4平方キロメートルに及ぶ。うち、ユニバーサル・スタジオには、カンフー・パンダをはじめ、トランスフォーマー、ミニオンズ、ハリー・ポッター、ジュラシック・ワールドなど、大ヒット映画やそのキャラクターをテーマにした7つのテーマエリアがあり、各エリアには、ライド・アトラクションやショーエンターテインメント、飲食店、多くのグッズショップが設けられる。

ユニバーサル北京リゾートには、地下鉄7号線と八通線の2路線を利用してアクセスできる。ユニバーサル・スタジオの入り口と直結する地下鉄駅は既に完工し、ユニバーサル北京リゾートの正式開園に合わせて開通する予定となっている。また、環状高速道路・北京六環路と京ハ高速道路(北京市~黒竜江省ハルビン市)からも近い。北京市通州区文化観光区管理委員会の王冬生副主任によると、リゾートの年間の来場者数は延べ1,200万~1,500万人と見込まれており、大きな経済効果を生み出すことが期待される(「北京日報」2020年8月14日)。

(注1)ユニバーサル北京リゾートの公式サイトによれば、ユニバーサル・スタジオおよびリゾートは、米国カリフォルニア州(ハリウッド)、フロリダ州(オーランド)、日本(大阪)、シンガポールで運営されている。

(注2)出資比率は北京首寰文化旅游投資が70%、UPRが30%。

(張敏)

(中国)

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